3ステップで分かる結論
信頼できる数値を出すには、カートンの長さ・幅・高さと、積載後のパレットの最大高さの4つが必要です。カートンが重い場合は、重量が5つ目の入力値になります。
- 1段あたりのカートン数:1,200 × 800 mmにカートンの底面がいくつ収まるか。両方の向きを試し、どちらも割り切れない場合は混合パターンも検討します。
- 段数:
段数 = floor((最大高さ − 144 mm) ÷ カートンの高さ)。144 mmはユーロパレット自体の高さです。 - 重量の確認:カートン数 × カートンの重量 + パレット分の約25 kgが、許容総重量以内に収まる必要があります。超える場合、最上段は一部だけ積むことになります。
手計算が面倒なら、パレット積付け計算ツールで、結果と段配置図をブラウザ上ですぐに確認できます。
計算に欠かせないユーロパレットの寸法
EPALユーロパレットの底面寸法は1,200 × 800 mm、高さは144 mmです。重量は木材の含水率によって異なりますが、約25 kgです。均等に分散した荷重では1,500 kgという数値がよく挙げられますが、ラック保管時や集中荷重、パレットが損傷している場合には、安全な値は大幅に下がることがあります。基準となるのは、パレットメーカー、倉庫、運送会社の指示です。
| 項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| 底面寸法 | 1,200 × 800 mm | 0.96 m² |
| 高さ | 144 mm | 最大高さから差し引く |
| 自重 | 約25 kg | 目安値。含水率により変動 |
| 最大積載高さ | 固定値なし | 荷受人、ラック、運送会社が指定 |
最も間違えやすい入力値が最大高さです。多くの倉庫やマーケットプレイスは、パレットを含めた全高で指定しています。以下の例では1,800 mmを使用しています。実際には荷受人の指定値に置き換えてください。
計算例:400 × 300 × 250 mmのカートン
ステップ1:1段あたりのカートン数。400 mmの辺を1,200 mmの辺に沿わせると、長手方向に3個、短手方向に2個(800 ÷ 300 = 2.67を切り捨てて2)で6個となり、200 mmが空きます。90°回転させると、長手方向に1,200 ÷ 300 = 4個、短手方向に800 ÷ 400 = 2個で8個となり、デッキ面をすき間なく覆います(8 × 0.12 m² = 0.96 m²)。
ステップ2:段数。(1,800 − 144) ÷ 250 = 6.62を切り捨てて6段。積載後のパレットの高さは6 × 250 + 144 = 1,644 mmです。
ステップ3:結果。ユーロパレット1枚あたり8 × 6 = 48個です。
カートンを横倒しにしてよい場合は、ほかの向きも確認します。この例では効果はありません。
| 底面 | 高さ | 1段あたり | 段数 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 400 × 300 mm | 250 mm | 8 | 6 | 48 |
| 400 × 250 mm | 300 mm | 9 | 5 | 45 |
| 300 × 250 mm | 400 mm | 12 | 4 | 48 |
カートンを回転させたり倒したりしてよいかは、計算ではなく中身で決まります。「天地無用」の矢印は絶対的な制約です。
単純なグリッドで収まらない場合:混合パターン
すべてのカートンを同じ向きに並べる単純なグリッドが最適になるのは、カートンの寸法がパレットの寸法で割り切れる場合だけです。そうでない場合は、向きの異なる2つのブロックで構成するパターンのほうが多く積めることがあります。
例:350 × 250 mmのカートン。グリッドでは1段に最大9個(3 × 3)です。1,200 mmの長さを700 mmのブロック(2 × 350)と500 mmのブロック(2 × 250)に分けると、一方に2 × 3 = 6個、もう一方に2 × 2 = 4個が収まり、1段あたり10個になります。11個ではパレットの面積を超えるため、これが上限です。
| パターン | 1段あたり | 面積利用率 | カートンの高さ200 mm:8段 |
|---|---|---|---|
| グリッド | 9 | 82.0% | 72 |
| 2ブロック | 10 | 91.1% | 80 |
パレット1枚あたり8個の差は小さく見えるかもしれません。しかし1,000個の出荷では、14枚ではなく13枚で済みます。購入・保管・輸送するパレットが1枚減るということです。2ブロック、ピンホイール、5ブロックの各パターンの仕組みは、積付けパターンのガイドで解説しています。
高さより先に重量が上限に達する場合
カートンが重い場合、上限を決めるのは高さではなく総重量です。たとえば400 × 300 × 250 mmのカートンが22 kgで、荷受人がパレット込みで1枚あたり1,000 kgまで認めているとします。
- 積載可能重量:1,000 − 25 = 975 kg
- カートン数:975 ÷ 22 = 44.3を切り捨てて44個
- 構成:8個の満段を5段、6段目に4個
- 総重量:44 × 22 + 25 = 993 kg
最上段が一部だけでも問題ありませんが、荷重が偏らないように配置してください。JetPalletが積荷の重心を表示するのはそのためです。
はみ出しと内寄せ:数ミリが大きな差に
カートンがわずかに収まらないことがあります。その場合、荷物がパレットの縁からはみ出してよいか(はみ出し)、意図的に内側へ寄せるか(内寄せ)が問題になります。例として、410 × 210 mmのカートンは、1,200 × 800 mm上の単純なグリッドでは1段に6個しか載りません。各辺に30 mmのはみ出しを認めると、積載面は1,260 × 860 mmに広がり、12個が収まります。
はみ出しが常に認められるわけではありません。段積みやラック、トレーラーの側壁でカートンの角が傷み、圧縮強度が低下するため、多くの倉庫は認めていません。計画の前に確認してください。
パレットからトラックへ
パレットあたりのカートン数そのものが最終目的になることはまれです。重要なのは、注文に何枚のパレットが必要で、トラックに何枚積めるかです。まず2つの用語を確認します。縦積みはパレットの長辺(1,200 mm)を進行方向に向けること、横積みは進行方向に対して横向きに置くことです。
目安はセミトレーラー1台にユーロパレット33枚です。縦積みで3枚並び、奥行き11列(11 × 1,200 = 13,200 mm)。横積みなら2枚並びで奥行き17列(17 × 800 = 13,600 mm)となり、34枚になります。App内の荷室の例も、内寸13,600 × 2,480 mmでこのように計算しています。34枚目が実際に収まるかは、実際の内寸、公差、積み込み方によります。基準となるのは車両の仕様書です。
パレット1枚あたり48個なら、1台あたり33 × 48 = 1,584個、または34 × 48 = 1,632個です。ただし総重量と軸重が許す範囲に限ります。パレットを2段積みできるかは、貨物、梱包、車両によって異なります。
JetPalletでの扱い
Webの計算ツールは基本的な問いに答えます。Mac用App「JetPallet」はさらに先まで、一連の工程を1つのモデルで扱います。
- パターン:グリッド、2ブロック、ピンホイール、5ブロックなど。各段の形状を個別にチェックします。
- 制約条件:高さ、重量、辺ごとのはみ出しと内寄せ、180°回転や反転した段。
- ほかのパレット:1,200 × 1,000 mmの工業用パレット、ハーフパレット、48 × 40 in、カスタムサイズ。
- 車両への積み込み:積載計画、軸重、ドライバー用シート。
- 書類:PDFパッキングレポート、梱包指示書、パレットラベル。
すべての機能は機能に掲載しています。安定性や法的な意味での積荷の固定など、Appがあえてチェックしない項目は計算の限界で説明しています。JetPalletはmacOS 15以降で動作し、14日間無料で試すことができます。
よくある質問。
ユーロパレットにカートンはいくつ積めますか?
カートンのサイズによります。1段あたりのカートン数 × 段数で、高さと重量が上限になります。400 × 300 × 250 mmのカートンなら、全高1,800 mmで8 × 6 = 48個です。
パレットの段数はどう計算しますか?
段数 = floor((最大高さ − パレットの高さ) ÷ カートンの高さ)。ユーロパレットの高さは144 mmです。
ユーロパレットの耐荷重はどれくらいですか?
均等に分散した荷重では1,500 kgという数値がよく挙げられます。ラック保管、集中荷重、輸送規則によっては、より低い上限が課されることが多いため、メーカー、倉庫、運送会社の指示に従ってください。
トラックにユーロパレットは何枚積めますか?
目安はユーロパレット33枚(縦積み、3枚並び)です。横積み(2枚並び、奥行き17列)なら、内寸13.6 mで34枚が可能です。JetPalletの例もそのように計算しています。基準となるのは車両の仕様書です。